羽柴グループの代表として、総資産数百億円を稼ぎ出す実業家である羽柴氏。しかし、いまでも現場で自らブルドーザーやユンボを運転し、指揮を執っている。本人曰く、ユンボの先に筆をくっつけて字を書くのが得意だそうで、経営者だからってふんぞり返らずなんでもやるのがポリシー。写真からもわかるように、これだけの資産を築いた経営手腕と、羽柴氏が常に挑み続ける選挙活動、さらに現場系の経営者・従業員さんに向けた励ましのメッセージをいただいてきた。 |
村一番の貧乏人だった
取材に伺ったのは羽柴氏の活動全ての拠点、青森県の小田川城である。駅から歩いていく道中も、城の姿がはっきりと見えた。この敷地内だけでも、いくつもの建物があり、みな車で敷地内を移動するほど。行ってみるとわかるが、施設内の数々のこだわりに仰天してしまうはず。羽柴氏のインパクトとオーラもやはり一般人とは違った光を放っていた。
羽柴氏は、「学歴はあってもなくてもいいんだ」という。中学生時代は、高校への進学金がないほどで、さらに、よく父親が呼び出されるほどの問題児だったそうだ。
「でも、学校は逃げてはいかない。調べたいことがあれば、今は100円ショップでも辞書が売っている時代。勉強なんかどこでもできる。」そして、「間違いなく村一番の貧乏人だった」という言葉には驚いた。グループ企業の代表となるまでにはさまざまなトラブルもあったが、「どん底から這い上がる力と、土壇場に強いねばり強さ、これがリーダーの資質だ。学歴で天下を取るわけじゃない、天下は男の器量で取るもんだ!」 |
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夕張市の再建はまかせとけ!
天下を取る器量とは、女性・子供を大切にする器量。家族の為に男は一生懸命に働き、女は男のために必死に尽くせる。それが天下取りの秘訣のようだ。1月の「大阪府知事選挙」への出馬も相当迷ったようだが、「夕張を見捨てるのか!」という家族と夕張市の支持者の声に立候補を見送った。
これまで15回も選挙戦に出馬しているが、羽柴氏にとっての選挙結果は15落選ではなく、15回の出陣により領土を拡大し、勢力を拡大したことになるらしい。どういことかというと、選挙で知名度・認知度をあげ、生き方・考え方を多くの人に伝えることにより、支持や人気へと繋がっていくのである。その結果、全国各地から市長候補として熱い要望が送られてきている。
今後は、持ち前の度胸と経営能力を使い、本腰をいれて夕張市の再建の為に尽力し、「夕張の心を、国政に!」と平成維新を北海道から拡げていくようだ。既に、私財を投入し「夕張再建炭鉱建設」という会社を設立し利益全額を財政再建中の市に寄付する構想を掲げている。
今の時代の、血統だけで国を動かし、国民にだけ痛みを伴わせる、金食い虫ばかりのさばる政治に真っ向から挑むようだ。 |
惚れさせて、乗りこなせ!
一代でここまで築いた羽柴流の人の扱い方について聞いてみた。「社長が人を使うには、まず社長に惚れさせて、それから従業員を動かす。大声で怒鳴って動かしても、社長がいるときだけ動いて終わるんだよ」現場仕事ではより顕著に表れるようで、社長への不信感が積もれば積もるほど、一服休憩が増え、愚痴や文句の時間が延び、どんどん非効率が生まれていくようだ。「いい会社のいい経営者のもとでは、従業員はほとんど辞めないんだ。うちは気がつけばほとんどが30年選手。まだ辞めてないのか?って思うほど」従業員教育も相手の立場になって、認めながら教育していくそうである。
『お前のやり方、もうちょっとこうやるとよくなるよ』というようにいえば、『そうだなぁって』納得する。
『なぁんだ、そのやり方はっ!もっとこーやれっ!!』って怒鳴ると、『おら、知ってやったわけでねー、じゃ、おめーが自分でやったほうがいいんでねか!』とムッとさせてしまうのである。
「一流のカウボーイは暴れ馬を上手に乗りこなす。それと同じく、いい経営者というのは従業員を120%使いこなしていく。ただ罵声を浴びせて叱っても馬は思い通りに動いてくれない」という羽柴流の哲学だ。うまく乗りこなすには、社長と従業員との信頼関係が必要であり、従業員は認められようとして頑張り、社長がそこを認めていくことで、さらに期待に応えてくれるという構図が生まれる。従業員も社長も同じ人間で、役目が違うだけという思いを忘れてはいけないのである。
「どんな人間でも褒められればうれしいもの。褒め殺しというと言葉は悪いが、相手を嫌な気にさせずに声をかけ、気持ちのいい挨拶をしていくことが、いい経営に繋がる。カラオケでは誰でもみんなが歌う時代だけど、気持ちのいい挨拶ができる人が少ない。私なんかは挨拶がしたくてしたくて仕方がない。選挙では挨拶しまくりだ」 |
女を口説くほどの情熱が金を生む
現場系企業を営む羽柴氏だけに現場系に勤める従業員・作業員の方へ励ましの声をいただいた。
「私が従業員によく言うのは、働いても働かなくてもどっちでもいい。」これには驚いたが、まだ続きがあるようだ。「ただし、働いた人には給料が出ます。働かない人には給料は出ません。ボーナスが少ないという声があれば、ボーナスをもっとくれという人に、『50万円でも100万円でもやる。そのかわり、ボーナスの3倍利益を出せば、いくらでも出すぞ』といいます。」
「仕事に対して言い訳や文句が多い人は、怠けてお金をほしがる人で、都合のいいことだけを見る人だ。逆に、仕事のできる人は、愚痴をこぼさずムシムシ・ムシムシ一生懸命に頑張る人。そこに社長は必ず気づく。都合の悪い部分にこそ信用がどっとつくんだ。」
信頼関係と情熱が経営の要だという羽柴秀吉なら、額に汗して働く庶民の心を原動に、北の平成維新を起こしてくれそうな予感がする。 |